わたしの生活独語記

日常で感じたことをつらつらと書いています

秋口の朝

けだるい朝、血圧が高いくせに朝のめざめがドン引くほど悪い。

少し肌寒さも感じる秋の入り口に、朝食を食べる。

 

テレビを見ながら私は、少し厚手のズボンを履こうと思った

 

深い青のズボン

はく。

足を入れる、

太ももを通過、

腰に到達。

 

さ、ボタンしめよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれ

 

 

 

閉まらない

 

 

 

 

あっれっええっwwwおっかっしいっwなあああっw

と一年の間に自分の腹部が大きく成長している現実に向き合いたく無いのと、社会人になり作り笑いが尚いっそう上手くなった事がかみ合い、誰に対して愛想笑いをしているのかまったく分からず、自我が崩壊し狼狽する

 

 

 

お兄さん本気になっちゃうぞwww

えいっww

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

入った。

 

 

 

 

チャックとそのボタンが金切り声をあげてもだえ苦しんでいる

 

凄まじい圧だ。1ミリたりとも勃起させる余地を与えていない。

 

しかし私はこれまでに無い達成感と、謎の愛想笑いで自然と上昇した血圧により

悦に浸り視力が二倍になった。

 

 

 

 

☆ 

 

 

 

 

 

バス停にてバスを待っている。

私が乗る時間はいつも尋常じゃなく人が多い。

 

まずバスが来るまでに並んでいる列が長すぎる。

 

当時、できたばかりの頃のUSJにあるアメイジングスパイダーマン・ザ・ライドを想像していただければ想像する助けになるだろう。

 

 

 

バスが来た。

 

もう混んでいる。

更に人が乗る

 

 

全員乗った。

 

それはもうすごい

 

バングラデシュ、いやバチカンの人口密度の500倍を超えてきそうな勢いで

押しくらのまんじゅうがパーリナイしている。

 

やっとのこさ出発

 

前にいるJKがスマホをいじっている

 

すると彼女のスマホの背景が目にとまった

 

 

ただ文字だけが書いてある背景だった

 

 

 

 

「痩せろ、デブ」

 

 

 

 

 

戦慄

 

 

 

 

 

恐怖

 

 

 

 

 

 

戸惑い

 

 

 

視力が二倍になっているせいで、より鮮明にその五文字は私の何かを破壊した

 

 

私があの場所に並んでいなければ彼女の背後に来る事はなかった

 

家に出る前に狼狽していなければあの場所に並ぶ事は無かった

 

 

 

 

おかしい

何かがおかしい

 

 

 

 

見ている

 

 

誰かが私を家に出る前から見ている

 

 

誰かが私をハメようとしている

 

 

 

 

 

 

 

 

 

んな事を考えていたら駅につきましたとさ

 

腹減った、なんか食お