わたしの生活独語記

日常で感じたことをつらつらと書いています

あなたは時間旅行をしたことがありますか?

9月も終わりにさしかかり、夏の猛る暑さもいつの間にか陰り

肌を撫でる心地よい風が少し冷えてきたこの頃

 

同じ時期の数年前、私は時間旅行をした

不思議な時間だった

宙に浮いたような

不思議な時間だった

 

それも自発的にしたのではなく受動的に、私は時間の海を行き来した。

 

 

 

 

 

8年ほど前のこの時期に近いころ、私は大学生でマジックのサークルを立ち上げ

少ないながらも私含めた四人で楽しく活動していた

 

活動と言っても部室で4人、他愛もない会話をしながらただカードを触っているだけの数時間を週一回過ごしていた。

ただ、それがとても楽しかった。

それだけで良かった。

 

そんな頃、通っている大学の事務から私宛に電話があった。

なんでも、大学の近くにある区民センターが10周年ということで

そちらを運営されてる方から大学へ連絡があったそうだ。

直接区民センターの人とやりとりしてくれとの事だったので、電話で連絡を取り

区民センターで実際に会って打ち合わせする運びになった。

 

実際に訪れてみると、それはまあ小さい建物で

申し訳程度の事務室らしき部屋が入り口にあり60代のおじさんと

70も越えた感じの物腰柔らかなおばあさんがそこにいた。

 

私は挨拶を済ませ、打ち合わせに入った。

話が進むにつれ、見る人が40~50人がほど入る事が分かり

このサイズで効果的に見せるにはどうしようかとあれこれ考えながら担当者と

話していると、私はお客さんの年齢層が知りたくなり

 

「すいません、見に来られる方の年齢層はどのくらいか分かりますか?」

 

「あぁ~、まあ大体60歳から80歳くらいかな~」

 

んー。これもまた困った。

こりゃいろいろやったところで中々反応が薄いだろうなあ。

 

なんて事を考えてたら

 

「あ、いや若い人も少ないけど来るよ。50代くらいかなあ」

 

 

 

いや、ふざけんなゴリゴリの中年オーバーやんけ

 

でも日本の年齢グラフ的には50代はもう若いに入ってしまうのかなあ

とか考えていると気持ちが沈み

後半は担当者が何言ってるか正直分からず、意識が混濁していきました。

 

 

 

そんなこんなで当日になり、意識が混濁したせいか結局何をやるか決めることはせず

部室に会ったカードやらボトルやらシルクやら手当たり次第、鞄に突っ込んで

区民センターへ向かった。

 

するとすでに人は大勢入っており、そそくさと控え室へ

 

控え室でも何やるか決めることは無くただ、だべっていた

私たちは年齢層に嫌気がさしていたのかもしれない

 

あれやこれやと話しているとあっという間に出番へ

 

気持ちがあがらないまま、部員の一人が始め出すと

 

 

 

 

 

どうだろう

 

 

 

 

嘘みたいにウケが良い

反応が良い

 

というかリアクションが若い

 

 

声が上がる

 

会場が沸く

 

 

演者も乗ってくる

 

 

あっという間だった

 

パフォーマンスが終わると楽しい気持ちだけが残っていた

やる前の不安や杞憂の残滓にも気づかないほどに

 

 

出番を終えた私たちは荷物をまとめ、帰ろうとしていた

 

 そこへ60代くらいの婆さんが近づいてきて

「今からみんなでお茶を飲んでゆっくりするんだけど、良かったらどう?」

 

と声をかけてくれた。

 

 私たちは快諾して席に着いた。

 

 

席に着くと、煎茶をとお茶菓子を出してくれて

婆さん二人が私たちの席の向かいに座った。

 

お茶のすする音しか聞こえないこの席で

婆さんが話しかけてくる

 

婆「みんな今日はかっこよかったわ~、本当にありがとう」

 

私「いえ、楽しんで頂いたようで私たちもうれしいです」

 

 婆「それはそうと、私たちいくつくらいやと思う?」

 

私「んあ?何言い出すねん。だまって茶飲ませろや」

といいかけたのをやめて

 

我々「んーまあ60代くらいですかねぇ」

 

婆「もう70も後半よ」

 

 

これはおでれえた。

 

この時、マジックへのリアクションが若い理由も合点が良った。

ここは学生の街でもあるし、他の地域より若い人が多い場所でもあるから

感化されて感性も若いのかなあ

と考えていると

 

婆「あなた達にはマジックの先生というか師匠みたいなのはいるの?」

 

私「いえ、僕たち4人だけで仲良くやっているだけです」

 

婆「あらーそれはすごいわね。それであれだけ不思議なのはすごいわね~」

 

私「ちっす」

 

そろそろ、やりとりがしんどくなってきた。

 

婆「それはそうとみんな勉強はちゃんとしてるの?」

 

私「みんなそれぞれ違う学部なんですがちゃんと頑張ってます」

 

婆「それなら大丈夫ね。マジックもいっぱい練習してね」

 

よし。ある程度時間も経ったし帰ろうかなと我々、目配せしていたその刹那

その時であった

 

 

 

 

 

 

 

婆「あなた達にはマジックの先生というか師匠みたいなのはいるの?」

 

 

 

 

 

 

時が止まった

 

 

聞かれたその瞬間、私たちは眉をしかめ閉口した

 

 

何かがおかしい

 

 

これは少し前に聞いた文言で

 

確実に一度、答えた

 

 

私たちは試されているのか

 

 

婆さん達は悠揚とした佇まいで私たちを見ている

 

色とりどりの思いが胸を巡った

 

わたしたちは気づいた

 

少し冷えたあの秋の日に

 

私たちはすこしだけ時間旅行をしたのだ

 

 

聞かれた質問に答える力は私たちに残されてはいなかった

 

 

 

おろおろと意識も不安定なまま、そこを後にした

 

 

 

 

 

 

私が書けるのはここまでです

 

水風呂

 

知り合って長い、同い年の友人がいる 

 

彼には今まで彼女がいなかった

内気な性格な彼

何事にも準備を怠らない彼

つまりはネガティブ

自分から誰かを飲みに誘う事は無い

映画と本が好き

歴史も好きそう

仕事は公務員

 

 

そんな彼に三ヶ月前、彼女ができた

今まで触れたことのないかたちの愛に触れた

温かさを感じた

 

彼からの相談を聞いていると、少し前の自分を思い出すような

懐かしい気持ちになる

 

 

 

そんな彼から、風呂に行こうと誘われた

私を含めた4人で行く事になった

 

 

風呂にはサウナがあった

サウナで友人と他愛も無い話をした

 

 

楽しい話は時間の経ちも早い

気付けば体が熱くなってきた

ぞろぞろとサウナから出る

 

 

サウナから出てすぐのところに水風呂がある

 

 

 

彼は足先を冷たい水風呂の中にすこしだけ入れた

「俺は止めとくわ」

とすこし笑いながら言った

 

うん、そうだろうな

と私も思った

 

 

私と他の二人は水風呂へ、ざぶんと入った

 

熱が取れた感覚

 

私は出て、少し離れたベンチに座る

なにも考えずに水風呂に入った二人を見ていた

 

 

すると彼が戻ってきた

水風呂にまた足を入れている

 

笑いながら二人と話している

 

 

 

 

そうもしているうちに

 

入った

 

腰まで入った

 

すぐに肩まで浸かった

 

何と言っていたかは分からないけど

彼は笑っていた

 

 

 

 

 

 

 

彼には付き合って三ヶ月の彼女がいる

 

学祭での事

終わってしまう

 

気付くともう終わってしまう

今年も終わってしまう

 

 

早いなあ

 

あっという間で

 

どんどんと

 

一年が

1ヶ月が

一週間が

一日が

 

短くなっている

 

 

気付けば死んでるんじゃないか

 

 

 

 

 

突如に話は変わって

 

11月になって、学祭の季節がやってきた

 

私が以前、在籍してた大学の学祭にOBとして

同じサークルの友達2人とお邪魔してきた

 

 

私が代表となって創ったマジックサークルが

今年も展示のブースを出している

 

 

現在代表として動いてくれている4回生の子(以下、Uくん)から

「是非、○○さん(私の名前)の代の皆さんで遊びに来て下さい」

と、1ヶ月ほど前に連絡を貰ったのだ

 

 

 

当初創った時は、私含め4人しかいなかったが

気付けば今年になって14人とだいぶ増えている模様

 

 

 

自分は、当時先輩なんぞ煙たい存在でしか無かったから

先輩がいない、のびのびと楽しめるサークルにしようと思っていた

 

 

だから今回、OBとして遊びに行くことを少し引け目に感じていた

 

 

 

 

 

だけど

 

 

 

 

 

行ってみると

 

 

 

 

 

 

 

どうだろう

 

 

 

 

 

 

 

 

サークル内で完全に崇め奉られていた

 

 

 

 

 

今の4回生の代表の子以外は私達の顔を知らない

 

だから最初、ブースに入った時もお客さんとして案内された

 

 

これは良い機会だと、U君にお願いして今の1年生の子達の演技を

全員見せてもらった

 

 

その後、サークルのみんながいるバックヤードにお邪魔した

 

 

 

そこでUくんが僕たちを紹介する

 

 

 

 

 

静かにザワつくバックヤード

 

 

 

「アッ、あの創始者の、、、」

「アッ、○○さんだったんですね、、、」

「アッ、動画でしか見た事が無かったので、、、」

 

 

 

 

どうやらUくんが僕達の話を後輩達にたくさん

してくれていたみたいで

私達のイメージは

 

先輩の先輩 ⇒ 創始者 ⇒ すごい人

⇒ 歴史の偉人 ⇒ 昭和天皇の末裔

 

最終的に、現人神となっていた

 

 

最初はうやうやしい雰囲気に充ちていたのだが

トランプを触り始めた途端

 

 

「エッ・・・」

「オオォ・・・・」

「ウワァ・・・」

「い、イッ、生きてるみたいだ・・・」

「エッ、イヤ、だかっ、その、それはどうなッ、エエッ.....」

 

 

静かにどよめき、血眼になった野郎が野郎の手元を見つめている

 

ハタから見たら、間違いなくゲイビデオの類いの何かだろう

 

 

 

 

まあ、そんなこんなで楽しくみんなにレクチャー会したりして

盛り上がっていた

お客さんそっちのけで、むしろバックヤードがいちばん盛り上がっていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうしていると、中年のご夫婦とおばあちゃんの三人がお客さんとしてブースに来られた

 

演者の人手は足りていたのだが、後輩達から

「もし良かったら、パフォーマンス見してください」

と言われたので、何も決めずにトランプとコインだけ持っていった

 

 

最初は何をするか少し迷ったが、流れに身を任せようと最初の演目だけ決めてパフォーマンスしたのだが

 

いくつかマジックをしたあたりで

真ん中に座っていたおばあちゃんが

 

 

お:「いやぁ、お兄ちゃんすごいんやなあ、その手にすごいパワーあるんやねえ」

 

私:「そうですね、もしかしたらものすごいパワー秘めてるかもしれないです」

 

お:「そうやねえ、じゃあ私にもそのパワーわけて貰おうかな」

 

 

おばあちゃんは私の手を両手で握手するように

やさしく触れてくる

 

私も両手でやさしく握手する

 

中年のご夫婦も優しい顔でそれを見ていた

 

 

 

どこか時間が止まったような

 

 

やわらかい雰囲気があたりを包んだ

 

 

そんな感覚になった

 

 

 

 

全てのマジックが終わって

最後にもう一回

やさしい握手をした

 

 

 

 

私のつたない魔法で

後輩たちや初めて会った人達の

やさしいような

たのしいような

笑顔をつくれるから

少しだけど

マジックやってて

良かったと思えた

 

 

 

 

 

 

 

 

あの日は

いい日

 

 

 

 

 

 

いい日だった

 

 

 

 

 

またそんな

いい日に出会えたら

 

 

 

 

いいな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アフタースクールのバケモノ

f:id:munehit0:20180206135054j:plain

 

近頃寒い。

 

 

とにかく寒い。

 

 

この季節、人と会って第一声話しかける話題は

冷え込みを極めに極めているこの温度に関してだと思う

 

 

そんな寒さの盛り、心暖まる出来事があった。

 

 

 

 

私が勤めている学校では、授業が終わった後に生徒を預かるサービス

その名も「アフタースクール」なるものを実施している。

 

 

アフタースクールは時間制の有料サービスなのだが

別に特別な事はしない

 

 

そのサービスを利用する生徒は、アフタースクールの先生と

その日の宿題をしたり、残っている子供達同士で遊ぶだけの時間なのだ

 

かくいう私も事務として、本サービスのチケットの販売くらいが関わっている

関の山で、仕事の内の小さなひとつに過ぎなかった。

 

 

 

ある日、私はアフタースクールをしている教室に用があった。

 

向かうと教室のドアの前と廊下に、低学年の女の子3人がしゃがんでいた。

寄って見てみると、アフタースクールで画用紙に描いた絵をドアや壁に貼っている。

 

 

「せんせー、ねー見て見て-!」

 

「んー 何描いたんや~」

 

絵を見ると象さんやらキリンさんやら動物の頭を持った5人が描かれていた

 

そう、5「人」

f:id:munehit0:20180207110946j:plain 

 

動物の頭をつけた人間が5人描かれていた

 

 

「これねー アフタースクールのねマスコット描いたの!」

 

 

 

 

 なんとかわいい事をするのだろうこの生命体は

 

 

見た目は正直、バケモノ5人の絵だが

している事がかわいらしい

 

 

 

あくまで仕事の末端としか感じていなかったから

余計にそう感じたのかもしれない

 

「マジで!? めっちゃええやん。」

「これ5人はどういう役割の5人なん?」

 

興味が湧く私

 

「ううん、特にないの^^」

 

 

素晴らしい

 

 

感情の赴くまま、ペンを走らせたのか

 

 

小さな体の芸術家がそこにいた

しかも3人

 

 

 

「でもあれやで、この教室は授業で使う教室でもあるから

ちゃんと教頭先生に貼っても良いか聞くんやで~」

 

「わかた!」

 

 

 

かわいい。

実にかわいらしい。

 

 

 

 ほどなくして保護者が子供を迎えに来た

 

さよなら、気を付けて帰るんやで

 

 

ほっこりとしていたら、良いタイミングで教頭先生がやってきた

 

「あ、もう帰った?」

 

「はい、もうみんな帰りました」

「あ、先生見て下さいよ、ちびっ子達アフタースクールのマスコット描いてますよ笑」

 

「あ、ほんまやなあ めちゃめちゃ動物やなw」

 

先生は笑いながら容赦なくバリバリと絵を剥がし始める。

 

 

「でも授業で使うからこれは貼られへんなあ笑 ハハハ」

 

 

 

 

「エッ、イヤ、アッ、センセェ・・・」

 

 

 

アフタースクールのバケモノは子供達が作る前から居たようだ

 

 

 

漫画、ハイキュー!!の舞台演劇に手を引かれ見に行った話

受験シーズンまっただ中で身動きとれず、最近は忙しい日々をこなしております

 

私です

 

 

 

 

 

言ったでしょ

 

忙しい時は忙しいって

 

 

 

今週が終われば9月も終わります

 

ちょいと早すぎませんか

 

 

 

そして今週末は運動会です

 

 

運動会×受験

 

 

これが地獄絵図だという事は簡単に想像できると思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

んな事はおいといて

 

昨日、日曜日。

 

 

ネットでしりあって長い方(以後、Sさん)と6年ぶりに会うことに

 

 

その方は大学生の時から舞台が大好きな方。

その中でも一人の俳優を追っかけており、様々な地方へ遠征しているらしい

 

 

さすれば9/24に福岡から兵庫に行くから、会ってよければその日一緒に舞台を見よう

との事

 

 

普通の(?)演劇は見たことはあってもキャラもの、しかも漫画の舞台なんて初めてだったので興味が湧いた

 

 

 

 

更に個人的にも中・高とバレー部であり、かつこの漫画も読んでいて

好きだったので二つ返事で快諾

 

 

 

 

 

 

 

阪神尼崎駅で待ち会わせ

 

アルカイックホールという所であるらしい

 

 

 

もちろん(?)行くのは初めて

 

 

 

そうするとホールの掲示板に大きくハイキュー!!のポスターが張ってあった

 

 

f:id:munehit0:20170925113737j:plain

 

 

 

 

 

 

 

うおおお

 

すげええ

 

誰も知らねえぞ

 

 

 

 

あ、いやちょっとまて

 

 

 

 

日向役の須賀君は知ってるぞ

 

 

 

ぐらいのテンションで劇場入り

 

 

 

入ってみる前から薄々感じていたのだが

客の9割9分が

 

 

 

 

 

 

 

 

左見ても、右見ても

 

 

f:id:munehit0:20170925135217j:plain

 

 まあ当たり前か

 

 

と思っていたらSさんが持っていたトランクを置いてくると言って離れてしまった

 

 

どこかのコインロッカーに預けるのだろうと思っていた

 

 

しかしそれは甘かった

 

 

もう運営側が預けるスペースを確保していた

 

 

f:id:munehit0:20170925135513j:plain

 

いち俳優にこれほどまでの熱意とエネルギーを向けられる

人々に畏怖の念を憶え、失禁していたらSさんが戻ってきて

一緒にホールに入った

 

 

 

 

 

 13:00  開演

 

 

 

すると漫画に出てくるおっちょこちょいな武田先生という

バレー部の顧問の先生役の俳優が猛ダッシュで出てきた

 

うまく客いじりをして、舞台を見るマナーなどさらっと説明して

軽く暖めてから、幕が上がった

 

 

 

リズミカルな音楽と証明

そして目まぐるしく、鮮やかに移り変わる

プロジェクションマッピング

 

 

うお~と集中して見ていたら

隣の人の腕がどうも視界に入りチラつく

 

 

なんだ腕でも上げてワキ毛の処理でもしているのかと

ふと横をみると

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうだろう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は戦慄した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

舞台開演中の暗い客席のなか

双眼鏡を持ち、敵地を観察するかの如く

捜査対象者(マルタイ)を血眼で見ている女が一列に座って並んでいた

 

 

それはまさに、舞台、いや間違えた

部隊のそれであった。

 

 

f:id:munehit0:20170925143329j:plain

                            (※参考までに乗せましたが、ほぼ同じです)

 

 

 

なんだこの異様な光景は

 

 

 

この後、舞台に気づかれぬよう乗り込み

標的(ターゲット)にCQCをかけ情報を取ろうとでもするのか

 

 

 

 

 

私は動揺を隠せないまま物語を鑑賞する事に

 

 

 

 

 

ふむ

 

 

 

おもしろい

 

 

ミュージカル要素もあいまって

新たなハイキューになり

舞台としての価値も見出している

 

 

 

 

しかしまあ

 

 

スパイクを打つ際のスローモーション演出が

どうしてもじわじわくる

 

単に慣れていないのかじわじわくる

 

 

どういうことかと言うと

 

ジャンプして打つまでの空中の状態を維持するために

スパイカーを三人で持ち上げて動かしていく

 

 

ちょうど騎馬戦とまではいかないが

それに近い形で持ち上げる

 

 

 

 

もう下の三人にしか目がいかない

 

 

そんな違和感を感じながら

ふと視線を落とすと

 

 

前の客がずっとハンカチを口元に抑えている

 

 

 

 

 

 

おい

 

 

 

 

 

 

 

うそだろ

 

 

 

 

 

 

この違和感を感じる状態で

 

 

 

 

 

 

 

泣いているのか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いやいや

 

否。

ありえない

 

 

 

 

 

 

 

そうか

 

 

 

 

 

妊娠して産気づいてるのか

 

 

 

 

 

 

 

 

恐ろしい

 

身篭った状態で潜入するというのか

 

 

 

 

 

 

 

 

なんなんだここの女達は

 

 

 

 

 

 

 

おい、うそだろ

右隣の客は二人とも目から涙をこぼしている

 

 

 

 

 

 

 

そうか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうなのか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

花粉症か

 

花粉症がひどいんだな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どんな体調(コンディション)でも任務(ミッション)は遂行する気か

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

恐ろしい

 

 

信じられん

 

 

 

 

 

 

 

 

とんでもない女の集まりだここは

 

 

 

 

 

 

冷や汗をかいていたその時

 

 

舞台上で部員たちがじゃれあい上着を脱がされて

上半身があらわになりみんなで笑っているシーンの

 

 

 

 

そう

 

まさにその時であった

 

 

 

 

 観客の女性の甲高い

 

 

 

「キャアァっっっしゃpふぁうううpwkぱチョゲプリイィ」

 

 

 

 

という声が、一斉に聞こえた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんだッ!

 

 

 

 

もしや

 

来たのか!

 

 

 

 

 

 

この

 

 

 

日本にも来てしまったのかッッ・・・・!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

テロがッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

間違いなくテロだ

 

 

 

 

 

 

 

コーランを口ずさみ、自分も同じ仲間だと思わせようとしたが

 

 

 

 

 

 

 

 

銃を持った男など

覆面をした男なども

 

 

 

一向に入ってこない

 

 

 

 

 

 

 

なんなんだ

 

 

 

 

 

この女たちは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハッ

 

 

 

もしや

 

 

そうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

かく乱するための陽動作戦か

 

 

しかも一斉に声を上げたところをみると

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ひとまとまりのチーム

 

 

 

 

 

 

 

誰が指示役か全くわからないが

恐ろしい統率だ

 

 

 

 

ほぼ同時に声を出していた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなこんなで150分も演劇を見ていたら

ケツが無くなってる感覚に陥ったというお話でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~おしまい~

 

 

 

 

 

 

雨の日に起こった事

 

f:id:munehit0:20170914111547j:plain

9月12日

 

朝が目が覚めると、横殴りの雨が町を洗っていた

 

その雨は強かった

あらゆるものを流してしまいそうなほど風と相まって強くなっていた。

 

窓が、がたがた揺れる

木が、ごうごうと体を震わせている

 

 

 

仕事に行かなければ

 

その音は私を急かすように強めていった

 

 

いつものようになれた手つきで準備をする。

 

 

 

朝は食べない。シンプルに食欲が無い。

お茶を一杯飲むだけである。

 

 

テレビに眼をやる

 

 

 

 

ニュース番組

 

 

 

 

 

 

何?

 

 

警報が出てるだと?

 

 

しかも私の住んでる地域の広範囲に

 

 

 

 

 

 

胸が高鳴る

 

 

 

心躍る

 

 

 

 

 

何故か

 

 

 

 

 

子供が来ないかも知れないからだ

 

 

 

警報による休校で子供が来ないかも知れない・・・

 

 

 

 

 

あ、なんのこっちゃ意味が分からないあなたの為に説明するが

私は小学校と幼稚園の事務に勤務している。

 

 

そのため子供が来ない、その保護者も来ないとなると電話もかかって来ない

これは非常に仕事の負担が減り、また早く帰れる絶好のチャンスなのである。

 

喩えて言うなれば、飲食店において、その日の売り上げは確保されているのに客は一人も来ない。という状況だ。これはシコれr

 

 

 

胸を高鳴らせ私は学校に向かった 

 

 

 

雨の中少しばかりの遅延はあったが、無事に学校へ到着

 

 

 

事務室は思いの外静かであった

 

なぜなら現時点で確定している事は、8:30まで自宅待機であり

それまでに動きは無い。

 

 

 

私は自分の席に座り、おもむろにPCの電源を入れた。

 

そしてすぐさま、雨雲レーダーと気象庁の警報・注意報のページを開いた

 

 

 

 

うむ、青と赤が混じった雨雲が学校付近の地域を覆っている

 

 

 

 

いける・・・

 

 

 

 

 

いけるぞ・・・

 

 

 

 

8時半までに警報が解かれなければ今日は休校だ・・・

 

 

 

ふと時計に目をやる

 

 

 

8時5分

 

 

あと

 

 

 

あと

 

 

 

25分・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこからの25分は今まで生きてきた中で

最も長い25分間であったのは間違いないだろう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

秒針の進みが遅く感じる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

早く・・・

 

早く・・・

 

早くッ・・!

 

 

 

 

 

 

ほかの事務員が保護者へのメールの準備を始めだした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これは・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

勝った・・・

 

 

 

 

 

 

 

時刻は8:25

 

まず間違いなく休校園だろう

 

 

 

それから少ししてメールが配信された

 

 

もちろん休校園のお知らせのメールだ

 

 

 

 

 

勝った・・・

 

 

 

勝ったのだ・・・

 

 

 

今日の学校は無しだッ・・・!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、その刹那

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

安堵と静寂を切り裂くように電話がけたたましく鳴った

 

 

 

 

ほかの事務員が受けたその電話は学校が休校か否かの問い合わせであった

 

 

 

 

ここまで来て何をのたまうのか

休校園のメールは既に送られている

 

 

 

 

 

 

するとどうしたことか

 

 

 

 

 

衝撃の事実が判明した

 

 

 

 

 

なんとその警報は

8:28に解除されていたのだ!

 

 

 

 

気分が悪くなってきた

 

頭がいたい

 

 

汗が止まらない

 

ウッ・・・

 

ちくしょう、産気づいてきやがった

 

 

 

 

早く確認を・・・

 

 

保留が切れた

 

 

 

どっちだ

 

 

 

 

 

あるのか

 

 

 

 

ないのか

 

 

 

 

 

頼む

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

頼むッ・・・

 

 

 

休みであれッ・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

f:id:munehit0:20170914110238p:plain

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やった・・・

 

 

 

 

 

 

やったぞおおおおおおおおおあしだfじおふぁhfghばんもふあうjわおmfがアナルがぴおがhん:

f:id:munehit0:20170914110314j:plain

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

我々は泣いた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

f:id:munehit0:20170914110447j:plain

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

涙を流し、抱き合った

 

 

 

 

 

 

f:id:munehit0:20170914110647j:plain

 

 

 

 

 

 

 

ああ

 

 

 

 

 

 

 

 

すごい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

太田しか眼に入らない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あああ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うんこ漏れそう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ああ

 

 

 

 

 

アナr

 

 

 

 

 

 

ありがとう

 

 

 

 

 

 

 

 

f:id:munehit0:20170914111038j:plain

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

f:id:munehit0:20170914111050j:plain

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しごとしよ

 

 

 

 

 

針が振れない

平成29年度も9月で半年が過ぎた

 

 

 

 

 

早すぎやしないか

あまりにも

 

 

 

時間が音を置き去りにしている

不可避の速攻である

 

 

なお、HUNTER×HUNTERの新刊は読めていない模様

 

 

 

 

 

今月末は運動会がありばたばたしている為、この9月も刹那の間であろう

 

 

 

なお私は暇極まりない

 

 

なぜなら悠々とこのブログの話の種を考察し入力する時間が十二分にあるからだ。

一応誤解を解く為に言っておくが、忙しい時期はトチ狂ったように忙しい

 

 

まあそんなこんなで砂を噛むような過ぎゆく時間に耽っているのだが

 

 

そんな中で最近、いや割と前からだが

私の中の感情の針が振れない事に気付いた

 

辛かったり悔しかったりで泣く事は無くなったけど

本気で笑う事も少なくなった

 

 

 

好きだった映画もあまり見なくなったし買った本は積ん読状態に

ゲームも買っては一瞬だけやってそのままにして

という感じである

 

 

楽しい分その後の仕事が嫌で

その落差が嫌で条件反射のように悲しくならないように

感情の振れ幅が抑えこまれてるのかも知れない

 

だから休みの日もなーーーーんにもすることを決めてない

一日中寝てる日もある

 

 

 

というかシンプルに友達がいない

 

 

 

 

何故かは知らないが大学で仲良くしてた奴はみんなどっかいっちまった

 

 

 

時たま誘ってもみんなリア充だから予定がまあ埋まってる埋まってる

 

 

だから一人で過ごすことが多い

 

 

え?

 

 

 

 

 

 

 

いやいやwww

 

 

まったくww

 

 

寂しくはww

ないwwww

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれ

 

 

 

 

なんだろ

 

 

これ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日は雨降ってったっけ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

違う

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

涙だ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ふれてんじゃん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~おしまい~